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2021年11月10日,(公社)砂防学会信越支部と(公社)日本地すべり学会新潟支部は(公社)日本地すべり学会中部支部と共催で合同現地見学会を実施しました。

見学会・検討会には30名が参加し,まず「糸魚川市ふれあいセンター ビーチホールまがたま」において,挨拶に引き続き,感染防止対策等の諸注意,配付資料に基づいて現地の地形地質等の概要,令和3年の災害状況,ソフト・ハード対策,観測状況等の説明と質疑応答が行われました。その後,2021年3月3日に地すべり災害が発生した糸魚川市来海沢の船浦山北西斜面にバスで移動し,地すべりの下部(標高400m付近)から滑落崖(標高510m付近)までの土砂移動状況や監視状況等を見学しました。その後,バスで標高300m付近に設置された杭打工を見学した後,来海沢地区の西川橋(標高210m付近)で大型土のうやブロック,警報システム等のハード・ソフト対策の整備状況を見学しました。

開催地である新潟県をはじめ,見学会開催に多大なご協力を頂きました皆様に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

写真1 頭部滑落崖(右岸側)

 

 

 

 

 

写真2 頭部滑落崖(左岸側)

 

 

 

 

 

写真3 土留工(ブロック)

 

 

 

 

 

写真4 大型土のう(来海沢地区西川橋)

 

 

砂防学会信越支部では,岡谷市川岸東で今年8月に発生した土砂災害を受けて,長野県砂防課および諏訪建設事務所のご協力を得て現地調査を行いました。
2021年11月8日,平松晋也支部長を団長とする12名で,岡谷市川岸東の2渓流(中大久保・大久保)の調査と,土砂や流木を捕捉した本沢川砂防堰堤および小田井沢4号砂防堰堤の視察を行いました。
調査後,釜口水門管理事務所会議室において,調査を振り返るとともに災害報告に向けた打ち合わせを行い,JR岡谷駅で解散しました。
長野県砂防課および諏訪建設事務所の皆様には,資料提供や現地のご案内,会議室のご手配等大変お世話になり,ありがとうございました。
調査結果はHP等で改めて報告する予定です。

中央自動車道のボックスカルバートに残る土砂流出の痕跡(中大久保)
崩壊の頭部(中大久保)
崩壊の頭部(大久保)
小田井沢4号砂防堰堤(H21竣工)

2021年10月26日(火),(公社)砂防学会信越支部 令和3(2021)年度砂防講習会をオンラインで開催しました。

冒頭,信越支部 平松晋也支部長による挨拶に引き続き,講習会の趣旨説明,支部管内土砂災害についての説明が行われました。その後,国土交通省北陸地方整備局 立山砂防事務所 調査課長 川合 康之 様を講師として,「平成29年7月九州北部豪雨による土砂災害と対応」と題して講演が行われました。

講演では,もとに,まず流域の地形地質や当時の気象概要,被災状況とその特徴についてご説明いただきました。さらに,事業の計画と推移,現地の状況に対応した土砂・流木対策の考え方,砂防計画,応急復旧についてお話しいただき,災害後の土砂移動モニタリングの取り組みについてもお話しいただきました。
講演では90名(砂防学会員46名,非会員44名)が受講され,講師の川合様が当時九州北部豪雨復興出張所において地域防災調整官として対応されたご経験を直接学ぶことができる貴重な機会となりました。

お忙しい中ご講演いただいた講師の川合様,参加いただいた皆様,ありがとうございました!