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開催概要

信越支部では,令和6(2024)年12月5日(水),幹事校である新潟大学を対面会場,信州大学および富山県立大学をWeb会場として,砂防就職説明会を開催しました。
当日は国土交通省・新潟県・アジア航測の3期間から講師をお招きし,対面・Web参加併せて14名の学生・院生が参加しました。

参加者

・新潟大学: 4名(M1 2名、B3 2名)
・信州大学: 5名(M1 1名,B3 4名)
・富山県立大学: 4名(B3 4名)
・教員: 2名

講師

本説明会では以下の講師の方々にご講演いただきました。

・国土交通省土木研究所雪崩・地すべり研究センター 榊 直人 様
・新潟県土木部砂防課地すべり係 高橋歩斗 様
・アジア航測SABO課 山口 悠様

参加者の感想等

説明後に寄せられた主な感想を以下にまとめます。

  • 国、県、民間の説明を同時に聞いたのは初めてであり、それぞれの職種の特徴を知ることができた。
  • 国土交通省というと行政官のイメージが強かったが,入省後に研究に携わる機会があることを知り興味を持った。
  • TECHFORCEの話しが興味深かった。
  • 転勤について少し前向きに考えるようになった。
  • 県の早期採用制度の話を知りチャレンジしてみようと思った。
  • 民間を含めて働き方改革が進んでおり,働きやすい環境が整えられつつあることを知り安心した。
  • コンサルタント会社では,設計だけでなく調査にも取り組んでいることがわかった。富士山の現場に行ってみたいと思った。
  • 何事もやってみないと分からないという言葉が心に響いた。

謝辞

本説明会が滞りなく,有意義に進められたことは,3名のご説明者のほか,本部,⽀部,ならびに国⼟交通省,新潟県庁,アジア航測株式会社の皆様のご⽀援,ご協力のおかげです。

この場を借りて,厚く御礼申し上げます。

(公社)砂防学会信越支部では,令和6年(2024年)10月4日(金),長野県の飯山市・栄村において現地見学会・検討会を開催しました。

飯山市から栄村にかけての千曲川左岸山地では本年,令和6年4月に発生した飯山市野々海川上流の崩壊,平成29年5月の無降雨時に飯山市井出川で発生した大規模崩壊と土石流災害,平成23年3月12日の長野・新潟県境地震に起因した栄村中条川での大規模崩壊等,数年に一度大規模な崩壊や土石流が発生しています。

本年1月に発生した地震及び9月20日からの大雨により能登半島では大規模な土砂災害が多数発生し,地震と土砂災害の関連が課題となっている状況も踏まえ,砂防学会信越支部では本地域での土砂災害現場を視察すると共に意見交換を行ったものです。

  1. 開催日程
    開催日 令和6年10月4日(金)
    日程 8時 長野駅出発 → 9時 飯山駅で参加者合流 → 現地へ
    移動車中にて見学地一帯の地形地質,一連の土砂災害の概要について学ぶ。
    午前 飯山市 野々海川崩壊地見学・検討会
    午後 栄 村 中条川土砂災害発生現場見学・検討会(途中雨のため会議室へ移動)
  2. 参加者
    堤支部長はじめ22名参加。うち学生会員3名
    講師として長野県北信地域振興局林務課 神原博明課長補佐様にご参加いただいた。
  3. 見学会・検討会概要
    1. 野々海川崩壊地
      現地で神原課長補佐様から崩壊発生状況,調査,対策の概要についてご説明いただきました。崩壊地は面積1.9 ha,崩壊土砂量57,490 m3と推定,下流の住民に対しては土砂流出シミュレーション結果をもって,既往最大1時間降雨量の場合でも氾濫の危険が低いことをお知らせしたとの説明でした。流で用水を使用している住民からは降雨のたびに濁水が流れることに対して抑制の要望があり,今後対策を検討していくとのことでありました。

      崩壊は野々海川右岸側の崖地形の頭部で発生しました。参加者は下部の土砂流出地点までご案内いただき,現地の状況を確認して,発生原因や今後の対策等について意見を交わしました。

      崩壊の頭部を見通せる所まで入ることができました。頭部の規模に対して流出土砂量が多いとの印象を受けました。

      流出した土砂は野々海川本川に流入しましたが,その後の出水で多くが流出したとのことでした。崩壊発生時は融雪期直前で積雪があったため,土砂と雪が混じって崩落し,その後の融雪と共に土砂流出が促進されたと見受けられました。

    2. 中条川土砂災害発生現場
      平成23年(2011年)3月12日3時59分,東日本大震災の翌日,長野県と新潟県境を震源とする震度6強の地震が発生しました。地震の直撃を受けた栄村では家屋やライフラインに大きな被害を受けると共に、多数の土砂災害が発生しました。中でも規模が大きかったのが中条川上流での土砂災害でした。 現地では災害関連砂防事業による砂防堰堤の新設に加え,「栄村中条川上流災害対策検討委員会(平成23年4月19日~平成24年3月31日;信州大学名誉教授 北澤秋司委員長)」の提言に基づく対策が進められ,山腹工・谷止工・減勢工等が整備されており,発災から13年が経過した現在も工事が継続しています。また,本現場は災害後,苗場山麓ジオパークの見どころスポットにも位置付けられ,現地に紹介看板が設置されており,大地の成り立ちと自然との共生について学ぶ場としても活用されているとのことでした。

      午前中に引き続き,北信地域振興局林務課神原課長補佐様からご説明をいただきました。

      ジオパーク説明看板も現地に設置されています。山腹工,谷止工等,土砂の流出を防止する対策工が見渡せます。

  4. まとめ
    中条川見学中に雨が強まり,会場を長野県北信建設事務所飯山事務所会議室に移して検討会の続きを行いました。この中で,今回参加した学生会員の皆さんからご意見をいただきましたのでご紹介します。
    ・地質の違いによって対策も違ってくることを感じた。(現地を十分把握できなければ)正しい対策が検討できているかわからないという不確実さがあることを認識できました。
    ・日頃論文でしか見たことのないような現場を見ることができてよかった。地震と土砂流出について改めて考える機会となりました。
    ・現地に赴くことでしかわからないことがあることを実感しました。このような会を今後も是非開催していただきたい。

    最終的には心配されたとおり雨となりましたが,徒歩移動のあった午前中は天気が崩れず,参加者の皆様のご協力もあって,現場をしっかりと安全かつ熱心に見学いただけたことは幸いでありました。主催者として胸をなでおろしたところです。
    今回の見学会を通じて地震と土砂災害について改めて学ぶことができたと考えていますが,能登半島地震災害の現場では豪雨による被害拡大の事態に直面され,より一層の対策が必要とされています。信越支部では現地の一日も早い復旧復興を祈念するとともに,緊急調査等の対応を通じて少しでも能登地方の復興に役立つよう尽力する所存です。
    おわりに,土砂災害に関する様々な情報をご提供いただくとともに,現地での安全確保や会場のご配慮など多大なご支援をいただいた長野県北信地域振興局林務課,北信建設事務所整備課,北信建設事務所飯山事務所の皆様に改めて感謝を申し上げます。(文責:(公社)砂防学会信越支部 事務局 藤本 済)

「長野県飯山市~栄村 千曲川左岸山地における土砂崩壊とその対策」

(公社)砂防学会信越支部では長野県飯山市から栄村にかけての千曲川左岸山地における土砂崩壊地を対象に、今後の土砂災害研究や土砂災害防止技術向上に活かすことを目的とした現地見学会・検討会を下記により開催します。
  • 開催案内,別紙説明資料,研修等時間割はこちらをご覧下さい。
  • 山道の徒歩移動に約2時間要します。ご留意ください。
  1.  実施日  令和6年10月4日(金)
  2.  見学地と行程
    1. 長野県飯山市野々海川(R0604土砂崩壊発生)
    2. 長野県栄村中条川(H23.3.12土砂崩壊発生)
      • 行程 徒歩区間以外は大型バス1台で移動します
      • 集合 JR長野駅東口ユメリアパーク(7:30受付開始、8:00出発)
      • JR飯山駅経由(8:50~9:00の間乗車可能)
      • 飯山駅・・東京電力さくら広場駐車場駐車場・・〈徒歩往復、片道1.4km〉・・野々海川崩壊地見学・・道の駅野沢温泉(昼食)・・栄村中条川見学・検討会
      • 見学会・検討会終了後、飯山駅に16時頃、長野駅に17時頃帰着予定
  3.  募集定員 40名
  4.  参加費
    • 支部会員(賛助会員含む)、後援団体会員1,000円(バス利用料)
    • 学生会員無料
    • 一般(非会員)3,000円(バス利用料及び資料代)
  5.  CPD  建設コンサルタンツ協会CPD認定プログラムです(3.0単位)。
  6.  参加申込 申し込みフォームから9月20日(金)までに申し込みをお願いします。
  7. 主催 (公社)砂防学会信越支部 後援(公社)日本地すべり学会中部支部,(一社)斜面防災対策技術協会長野支部
  8. 問い合わせ先 公益社団法人砂防学会信越支部
    • 事務局 藤本 済(日本綜合建設株式会社内)
    • e-mail:shin-etsu@jsece.or.jp
    • 藤本携帯電話:090-3133-1923

2024年5月2日(木),長野市の長野市生涯学習センター大会議室において,令和6年度砂防学会信越支部 総会・講演会を開催しました。
総会は14時から71名(うち委任27名)の出席で実施され,信越支部 堤支部長の挨拶ののち,「2023(令和5)年度 事業報告(案)」はじめ6件の議案について審議され,すべての議案が原案の通り承認されました。議事につづき,2025(令和7)年度(公社)砂防学会研究発表会について,信越支部での開催を受諾したことと,「長野大会」を計画・準備していくことが報告されました。
総会に続き,15時からは「令和6年能登半島地震災害~大規模土砂災害時における砂防学会の役割と期待されること」と第するパネルディスカッションが開催されました。
総会・講演会の開催報告
信越支部総会議案(議決済み)
2024年度 砂防学会信越支部役員名簿
砂防学会信越支部運営規程(令和6年5月2日改定)
総会・講演会・意見交換会を開催するにあたり,ご多用の中ご協力・ご出席賜りました皆様に心より感謝申し上げます。

(公社)砂防学会信越支部
会員の皆様

(公社)砂防学会信越支部
支部長 堤 大三

平素より学会活動にご協力を賜り,心より御礼申し上げます。
2024(令和 6)年度 公益社団法人砂防学会信越支部総会および講演会を下記のとおり開催しますのでお知らせいたします。

なお、総会・意見交換会については砂防学会信越支部会員のみのご出席となります。
講演会については会員以外の方もご参加いただけますが、資料代の負担をお願いします。

1.日時 2024(令和6)年5月2日(木)
〇 総 会   14時~14時50分
(総会の審議予定議案はこちらからご覧になれます。)
(総会・講演会ともに対面のみです。)

〇 講演会   15時~16時40分
〇 意見交換会 17時30分から

2 会 場
〇 総会・講演会  長野市生涯学習センター 4階 大学習室1
(長野市鶴賀問御所町1271番地3)
〇 意見交換会   長野市内
意見交換会は事前申し込みのみ。当日申し込みは受け付けません。(会費5,000円程度予定)

3 講演会について
・表題(仮)「能登半島地震等、大規模土砂災害時における砂防学会の役割と期待されること」
・登壇者
パネラー
大野宏之 (一社)全国治水砂防協会理事長・(公社)砂防学会長
古谷 元 富山県立大学工学部教授
権田 豊 新潟大学農学部教授
柏原佳明 アジア航測株式会社国土保全コンサルタント事業部
コーディネータ
堤 大三 信州大学農学部教授
・CPD申請中
・参加費
砂防学会信越支部会員※    無料
同上 非会員
研究・教育機関・官公庁 無料
上記以外の非会員の方  聴講のみ無料、資料代1,000円

※支部会員:砂防学会正会員、学生会員、賛助会員(当該企業・団体所属の方)、名誉会員
・賛助会員はこちらからご確認ください。
賛助会員一覧 | 公益社団法人砂防学会|Japan Society of Erosion Control Engineering (jsece.or.jp)

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【出欠報告・参加申し込み】
総会・意見交換会への出欠報告はこちらから(会員のみ)
講演会への参加申し込みはこちらから

出欠報告、参加申し込み共に4月17日(水)までにお願いいたします。

2024年2月11日・12日,砂防学会は(公社)日本地すべり学会と合同で先遣調査隊による現地調査を実施しました。
信越支部からは,堤支部長ほかのメンバーが現地調査に参加しました。
砂防学会HPにおいて,先遣調査隊による現地調査について掲載されています。

令和6年能登半島地震によりご逝去された方々に対し深い哀悼の意を表するとともに、被害に遭われた皆様方に心よりお見舞いを申し上げます。
現在、捜索活動、復旧活動などに奮闘されている関係機関の皆様に対し敬意を表するとともに、砂防学会として最大限のご支援、ご協力をさせていただきます。
当学会は、事態の重大さを鑑み、現地の土砂災害の状況を把握するため、先遣調査を行います。

詳細は、砂防学会HPをご覧ください。

信越支部では,令和5(2023)年10月18日(水),幹事校である富山県立大学を対面会場,信州大学および新潟大学をweb会場として,砂防就職説明会を開催しました。
当日は国土交通省・富山県・日本工営から講師をお招きし,対面・Web参加併せて19名の学生・院生が参加して盛況のうちに実施されました(説明会の概要はこちらでご覧いただけます)。

講師の皆様,国土交通省,富山県庁,日本工営新潟支店の皆様,大変ありがとうございました。

公益社団法人砂防学会
信越支部所属 正会員各位

砂防学会信越支部
支部長 堤 大三

日頃より支部活動にご協力を賜り,心より感謝申し上げます。
さて、砂防学会では今年度、第7期(令和6、7年度)代議員選挙が行われます。
代議員候補者は各支部からの推薦候補者から選定されます。
代議員選挙への立候補を希望される正会員は、「様式 1」の①欄に必要事項を記入し、メールに添付して信越支部長宛に11月15日(水)必着でご応募ください。
募集の詳細は会告「代議員候補者の募集について」をご覧ください。

  • 応募方法
    下記のアドレスに信越支部長宛ご応募下さい。
    sab0shin3tsu@gmail.com
    メールの件名は「信越支部 代議員応募届出」としてください。
  • 応募期限
    令和5年11月15日(水)必着

2023年5月1日(月),長野市のホテル国際21 南館2階 芙蓉の間において,令和5年度砂防学会信越支部 総会・講演会を開催しました。

総会は15時からオンラインを含め31名の出席で実施され,信越支部 平松支部長の挨拶ののち,「役員の変更等」,「令和4年度事業報告(案)」,「令和5年度事業計画(案)」について審議され,いずれの議案も満場一致で承認されました。

総会に続き,15時50分からは信州大学農学部 堤大三 教授を講師として講演会が開催されました。「火山地域で発生する土砂移動現象の予測」と題して,融雪型火山泥流の到達範囲や到達時刻予測の精度向上のための融雪挙動の解明に向けた研究とその成果についてご講演いただきました。会場からは,雪質が融雪に与える影響についての質問や,社会実装に関するコメントが寄せられ,終了時刻まで活発な質疑応答が行われました。
その後17時10分からは隣接する会場で意見交換会が行われました。

信越支部 講演会(講師 信州大学 堤大三 教授)

2019年以来4年ぶりに会場で総会・講演会・意見交換会を無事開催することができました。ご協力賜りました皆様に心より感謝申し上げます。