土砂災害を防ぐためには、これから発生するであろう土砂災害を適切に予測・想定する必要があり、そのためには、土砂の移動現象やこれに伴う災害の発生機構に対する理解と洞察が不可欠です。
 砂防関係の若手技術者をはじめ広く一般の術者の方にも、土砂災害の研究や対策実施において必要不可欠である現地調査や観測の重要性や面白さを広く理解いただくため、既に砂防学会から発刊されている「砂防の観測の現場を訪ねて」をテーマに本年も講習会を開催いたします。
 また、本講習会において本年8月に発生しました災害現場での調査報告会を併せて実施いたします。

講習会の概要

  1. 講習会テーマ:「砂防の観測の現場を訪ねて、令和4年8月に発生した新潟県・山形県の災害調査報告会」
  2. 開催時期:令和4年12月6日(火)15時~17時半
  3. 開催方式:オンライン(Zoom)
  4. プログラム:下記講師から各20分の講演と質疑応答を行います。
    ① 砂防の観測の現場を訪ねて
     三重大学生物資源学部 教授 堤 大三
         :種々の間接手法による山地流域における掃流砂観測(2巻 第1章)
     新潟大学農学部 教授 権田 豊
         :観測からわかるStep-Poolの動態について(2巻 第7章)
     東京農工大学  産学官連携研究員 大平 充
     名古屋大学生命農学研究科 教授 五味 高志
         :シカの食害と植生回復からみる流域の土砂動態(2巻 第11章)
    ② 令和4年8月に発生した新潟県・山形県の災害調査報告会
     新潟大学農学部 教授 権田 豊
         :令和4年8月3日からの大雨による新潟県村上市の土砂災害について
     日本工営(株)仙台支店 松尾 新二朗
         :2022年(令和4年)8月豪雨により山形県飯豊町で発生した土砂災害
  5. 参加費:1,000円(税込)(ただし学生の方は無料です。)
  6. 定員:300名
  7. 申込期限:令和4年12月1日(木)
  8. CPD:2.5単位((一社)建設コンサルタンツ協会)
  9. 申込方法:本ページ下部の「申し込みフォーム」よりお申し込みください。
    *Zoomアドレス送付のため、参加される方は個別にお申込みください。複数名を一括でお支払いされる場合、同一の振込票を各人添付するとともに通信欄にその旨ご記入ください。
  10. 講演内容の問合せ先:(一財)砂防フロンティア整備推進機構 千葉幹 sff-chiba★sff.or.jp
  11. その他:砂防学会から発刊されている「砂防の観測の現場を訪ねて2」を事前にご用意いただくことをお勧めします。
    新たに購入する場合は,砂防学会ホームページ(https://jsece.or.jp/journal/kansoku/)からお申し込みいただくか,Amazon にて購入もできます(Amazon は送料無料です)。

なお,来年度以降も,「砂防の観測の現場を訪ねて」をテーマとした講習会の定期開催を企画しています。

参加費

参加者は参加費1,000円(税込)を下記口座にお振り込みの上、振込済票などの支払証明書をPDF/jpg/jpeg形式にて本ページ下部の参加申込フォームから送信ください。なお学生は無料です。
 *当学会から別途領収書は発行いたしません。
 *複数名を一緒に支払った場合、同一の振込票を各人添付するとともに通信欄にその旨ご記入ください(zoomアドレス送付のため、申込みは個別に行ってください)。

振込先:みずほ銀行麹町支店(普通)1471263
(口座名義:公益社団法人砂防学会)

参考書籍のご紹介

砂防の観測の現場を訪ねて2 ~山地河川内の複雑な土砂の動きを知る~
はかることが難しく、動きが複雑で、色々なことの影響を受ける、山地河川の土砂の動きを理解することは容易ではありません。そのため、土砂の動きについてはまだまだ知られていないことがたくさんありそうです。見方を変えれば、この世界には、まだ見ぬ世界が広がっていると思います。
是非、皆さん、土砂の動きを観測してみませんか?
出版プロジェクト委員会

 (発行日:2021年4月)

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