令和4年度砂防学会「オンライン大会」若手優秀発表賞の授与について

令和4年度(公社)砂防学会研究発表会
「宮崎大会」実行委員会
実行委員長 清水 収

 令和4年度砂防学会研究発表会「宮崎大会」では,優れた調査研究を行い発表した若手学会員を対象として,その功績を称えるとともに,若手学会員の研究意欲の高揚と砂防に関する調査研究の進展を目的として,若手優秀発表賞を設けました。
 ノミネートされた全95件の対面口頭発表,オンライン口頭発表ならびにポスター発表に対し,審査員による採点結果をもとに,最優秀発表賞(各1名),優秀発表賞(対面口頭発表4名,オンライン口頭発表2名,ポスター発表8名),奨励発表賞(対面口頭発表6名,オンライン口頭発表6名,ポスター発表11名)を表彰することに決定しましたので,ここに報告いたします。受賞者の皆さんの益々のご活躍と研究の発展を祈念いたします。また参加して下さった若手学会員の皆さんと,採点にご協力頂いた審査員の皆さまに,この場をお借りして御礼申し上げます。

対面口頭発表
受賞者氏名(所属),発表番号,題目

最優秀発表賞
●嶋川 理(防衛大学校)
ST2-10「個別要素法による透過型砂防堰堤の押し込み変形の影響解析」

優秀発表賞
●佐藤忠道(九州大学大学院)
ST1-6「降雨特性と土砂災害の関係について」

●羽田京香(新潟大学大学院自然科学研究科)
ST2-7「桜島有村川流域における降雨特性および降雨が土石流発生に与える影響」

●伊東直哉(京都大学大学院工学研究科)
ST2-12「土砂による橋梁部の河道閉塞と氾濫についての研究」

●北條杏梨(新潟大学大学院自然科学研究科)
ST2-13「岐阜県高山市ヒル谷における土石流発生後の Step-Pool の動態」

奨励発表賞
●小泉香那子(防衛大学校)
ST2-2「柔性金網における耐衝撃性の再現シミュレーション」

●Timur Ersoz(新潟大学大学院自然科学研究科)
ST2-9「Relationship between debris flow discharge coefficient and monthly ashfall in Arimura river basin」

●佐藤光平(筑波大学大学院環境科学学位プログラム)
ST2-14「水路実験を想定した画像解析による土砂濃度測定手法の検討」

●関根 崚(筑波大学大学院環境科学学位プログラム)
ST2-16「インターバルカメラを用いた山地河川における出水時の流路と河床の粒度分布の把握」

●左藤起也(京都大学大学院工学研究科)
ST2-17「レーダー降雨観測・掃流砂観測と土砂動態シミュレータを用いたデータ同化による流域スケールの土砂流出の予測手法」

●篠原滉志(京都大学大学院工学研究科)
ST2-18「崩壊裸地斜面表層からの細粒土砂の供給による厚真川の土砂流出変化」

オンライン口頭発表
受賞者氏名(所属),発表番号,題目

最優秀発表賞
●Rozaqqa NOVIANDI(東京農工大学大学院連合農学研究科)
R3-6「Evaluating the Effect of Forest Density on Root Reinforcement by Using a Flume Experiment」

優秀発表賞
●小柳賢太(国立研究開発法人土木研究所)
R2-23「三次元点群からの物体検出による堆積流木量の推定:青森県むつ市小赤川橋の事例」

●小林泰士(八千代エンジニヤリング株式会社)
R4-1「湾曲部の既設砂防堰堤の三次元流体解析を用いた前庭保護工の機能検討事例について」

奨励発表賞
●中里友輔(三重大学大学院)
R1-8「融雪型火山泥流の発生機構に関する研究―火山噴出物の積雪層への貫入実験―」

●石垣拓也(日鉄建材株式会社)
R2-13「ジオグリッドと被覆金網を併用した地山補強土工法の法面工低減係数の算定」

●中西宏彰(株式会社建設技術研究所)
R2-17「砂防施設点検における AI 画像解析等の技術活用に向けた取り組み」

●有間 航(株式会社オリエンタルコンサルタンツ)
R2-20「UAV を用いた土砂堆積深の把握に災害前後の地形モデルの精度が及ぼす影響」

●小西拓海(八千代エンジニヤリング株式会社)
R3-9「水理地質特性とテフラ層厚等を踏まえた斜面リスク評価」

●松本史子(株式会社パスコ)
R5-2「宮井地区地すべりを対象とした時系列干渉 SAR 解析による変動検出」

ポスター発表
受賞者氏名(所属),発表番号,題目

最優秀発表賞
●奥山遼佑(株式会社建設技術研究所)
P2-62「勾配変化点上下流の土砂移動形態に関する水路実験」

優秀発表賞
●小林実和(一般財団法人 砂防・地すべり技術センター)
P1-2「火山噴火緊急減災対策における対策実施のタイミングと判断指標」

●森 晴香 (九州大学大学院 現:朝日航洋株式会社)
P1-70「朝倉市奈良ヶ谷川流域で流木流出率が高かった原因の分析」

●三浦俊介 (国土技術政策総合研究所)
P2-3「衛星 SAR を用いた土砂移動箇所の検出」

●高橋良輔 (株式会社ダイヤコンサルタント)
P2-10「携帯型ミニディスクインフィルトロメーターを用いた崩壊地周辺の現地透水係数の把握事例」

●柳井鴻太郎 (京都大学大学院農学研究科)
P2-31「山地斜面における基岩面地形と透水性分布の関係」

●青野友哉 (京都大学大学院農学研究科)
P2-33「堆積岩山地の三次元的な基岩内地下水集水機構の解明」

●三浦元気 (国際航業株式会社)
P2-54「堆池郷川流域における土砂動態の推定(2)」

●西尾潤太 (京都大学大学院工学研究科)
P2-78「マルチスケール流域土砂動態モデルの開発と適用」

奨励発表賞
●金井啓通 (国際航業株式会社)
P1-9「桜島噴火を想定した場合の VTOL タイプ UAV を用いた緊急対応に関する報告」

●能島佑佳 (中電技術コンサルタント株式会社)
P1-36「UAV(レベル3飛行)による河道閉塞の継続監視調査における3D地形モデルの精度向上検討」

●南 優希 (アジア航測株式会社)
P1-37「複数時期の航空レーザ計測データから見た高原川上流域の土砂変動状況について」

●松永隆正(北海道大学農学院)
P1-53「実効地表面到達水量に基づく広域的な融雪地すべり警戒指標の検討」

●青木稔弥(北海道大学農学院)
P2-12「浸透流解析に基づく平成 30 年北海道胆振東部地震による斜面崩壊の発生危険条件の検討」

●吉武央気(パシフィックコンサルタンツ株式会社)
P2-13「水理模型実験を用いた地下水溶存気体の析出・溶解に関する考察」

●岡本相大(京都大学大学院農学研究科)
P2-23「電気探査法を用いた基岩内地下水集水域の推定」

●鈴木優子(北海道大学農学部)
P2-34「凝灰角礫岩山地源流域における風化基岩層の透水性・保水性の計測」

●北村明希子(北海道大学農学院)
P2-53「地震により発生した崩壊地からの地震後生産土砂量の時間変化と空間分布」

●小林正直(京都大学大学院工学研究科 現:国土交通省九州地方整備局)
P2-84「焼岳足洗谷における渓床堆積土砂量の変化と流出過程に関するシミュレーション」

●虫明寛人(鳥取大学大学院工学研究科)
P2-86「土石流構成材料の粒径区分と先頭部粒度偏析との関係」