「気候変動により激甚化する土砂災害に関する研究小委員会」設置のお知らせと参加者の募集について

「気候変動により激甚化する土砂災害に関する研究小委員会」
設置のお知らせと参加者の募集について

研究開発部会

 

1.研究小委員会設置の目的と概要
 2009年~2011年までの2年間,砂防学会において「気候変化が土砂災害に及ぼす影響に関する研究委員会」(以下,前委員会という)が設置され,その成果が報告されています。その後,約10年が経過し,土砂災害に影響する降雨条件の厳しさが増し,大規模な土砂災害が頻発しています。このような中で,砂防学の分野では,将来予測や対策に関する研究が少ないのが現状です。そこで,近年の土砂災害の発生状況を踏まえ前委員会の成果を総括するとともに,将来の土砂災害の姿や対策に関して学術的な面から整理し,必要な研究の方向性を示すことにより,砂防学の分野における気候変動に関連する研究の活性化を図るため研究小委員会を研究開発部会に設置します。この研究小委員会では,近年の土砂災害の実態を踏まえた前委員会報告書の再評価,激甚化する土砂災害の予測,対策といった分野ごとに分科会を設置し,議論を進める予定です。

2.委員長;執印康裕 教授(九州大学大学院農学研究院)

3.体 制;参加者は砂防学会長の指名および公募とします。また参加者は下記の分科会に所属し,議論を進めることを予定しています。
 ① 影響部会;近年の土砂災害実態に基づく前委員会報告書の再評価および気候変動に伴う土砂災害の影響予測
 ② 統計部会;降雨や土砂流出に関する統計や観測結果に基づく気候変動に伴う土砂災害の影響予測
 ③ モデル部会;降雨量等の気候変動予測モデルに基づく土砂災害の影響予測
 ④ シナリオ部会;気候変動に関する任意のシナリオに基づく土砂災害の影響予測
 ⑤ 対策部会;気候変動に伴い激甚化する土砂災害に対する対策検討

4.設置期間;委員会の設置期間は令和3年度~令和5年度の間とします。

5.成果等の公表
 委員会の活動状況は,砂防学会HP,砂防学会誌を通じて公開します。研究成果は,砂防学会誌への掲載等を予定しています。

6.参加者の募集
 若干名の参加者を募集します。参加希望者は令和4年2月10日(木)までに,下記宛に「氏名・所属・連絡先・自身の関連研究テーマ名・希望する分科会(第一希望・第二希望)」をご連絡下さい。なお,希望する分科会については,特定の分科会への集中を避けるため,希望とは異なる分科会に所属していただく場合もあること,および参加希望者が多数の場合は,関連研究テーマ等を参照に,参加者を選考させていただく予定のため,あらかじめご了承下さい。

7.登録・お問い合わせ先
 〒100-8918 東京都千代田区霞ヶ関2-1-3
 国土交通省砂防部砂防計画課地震・火山砂防室 桜井 亘(設置準備担当)
 E-mail ; sakurai-w2jy@mlit.go.jp
 TEL;03-5253-8468