砂防学会東北支部設置に際して
東北地方では、最近の傾向として土砂災害が多発しています。こうした災害に対して事後の対応はなされていますが、事前の対応はなされていないのが現状です。 また、天然ダムや深層崩壊対策、地震を外力にした土砂移動現象を対象とした治山・砂防対策を今後、本格的に取り組む必要があります。砂防学会会員はこのような新たな分野への貢献が責務ともいえますが、 このような情報について収集・分析することは会員個々にとっては容易とは言えません。 このようなことから、「東北地方の砂防・治山」として計画面や実施面で独自に指針を示すことや技術者研鑽が強く求められてくることが予想され、 その実施に関し砂防学会会員に対する期待が大きくなると考えられます。 このようなことから砂防学会に東北支部を設置し、これまで述べた東北地方の課題に対して独自の活動により解決をはかり、社会に貢献してまいります。
平成27年6月1日 砂防学会東北支部 初代支部長
岩手大学農学部共生環境課程 教授 井良沢 道也
平成27年10月2日 東北支部総会