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支部長あいさつ

支部長あいさつ

 令和4年度から、初代東北支部長の井良沢先生よりバトンを引き継がせて頂いた弘前大学農学生命科学部の森です。引き継いだ経緯は、当時の東北支部設立時での大学関係者として、唯一現役の大学関係者であったことだと思っております。このことは、それだけ砂防・治山関係の大学教員を含めた専門家が少ないことを暗に示しており、その分野を担う専門家や技術者の人材育成が急務であると考えております。特に、土砂災害に関わる砂防学は広範囲な専門分野(防災分野、河川分野、地すべり分野、地盤分野、材料分野など)に跨っており、土砂災害の防止に当たっては、これらの幅広い分野での研究者はもとより、技術者や行政担当者の力を結集させて対応して参りたいと思っております。私自身も専門は砂防分野ではなく、農業土木水利施設に係わる地盤分野ですが、地盤工学の視点から何かしら協力して行ければと思っております。また、東北支部内では砂防学会会員の有無に関係なく、現地視察勉強会などを通しての若手技術者や研究者の人材育成にも取り組んでいますので、積極的に次世代の担い手育成に貢献して行きたいとも思っております。そう言った意味での私自身に課せられた役割は、次の若い世代の研究者や技術者へバトンを引き継ぐその日まで、東北支部活動を盛り上げて、東北から多くの情報を発信して行くことだと考えておりますので、関係者各位の皆様におかれましては、何卒、協力のほど宜しくお願い致します。

砂防学会東北支部 支部長
弘前大学農学生命科学部 教授 森 洋