International Sabo Symposium on Utilization of Disaster Information
-Organaizing and Sharing Disaster Information in Asian Country-
開催のお知らせ


1.テーマ「災害情報の共有化を目指して」

2.目的  
  世界的な異常気象の中で、土砂災害は日本を含め、世界で数多く発生しています。地域別に見ると、1998年から2002年の統計では、アジア地域が発生件数の約40%、被災者数では約90%、死者数、被害額では約50%を占め、その被害の深刻さが分かります。
 一方、土砂災害対策についての技術交流は、東南アジアを中心に長い期間にわたって活発に行われてきました。また、数多くの砂防技術者が日本で学び、学んでいます。しかし、各国の土砂災害の定義に関しての認識や災害情報について必ずしも統一されたものではありません。災害情報の共有化を図るために、各国同じ認識を有することが非常に重要です。また、今日のIT時代を考えての情報の共有化も喫緊の課題であります。砂防学会として、こうした条件整備を図り、アジア、特に今回は東南アジアを中心にした土砂災害及びその対策について技術交流を図り、中でも災害情報の共有化を目指すことは、国際貢献の寄与に大いに資することであると考えます。
このような観点から、各国の災害の現状並びに対策等の講演を行い、シンポジウムではコーディネーターと2人のパネリストを中心に各国の講演者と日本に留学している各国の砂防技術者、そしてシンポジウムの参加者が参加して幅広く議論することで、今後の活動に活かしていただくために「災害情報の共有化を目指して」と題した国際シンポジウムを初めて開催いたします。


3.開催地  広島県広島市
         広島グランドインテリジェントホテル
          (〒732-0828 広島市南区京橋町1−4  Tel:082−263−5115)
         シンポジウム:光琳の間
         意見交換会:曙の間


5.プログラム(予定)
 (1)シンポジウム(24日) 
    開会式  9:30〜9:45
    講演   10:00〜12:30
    「各国の災害の実情とその対応策」
    〔インドネシア〕Agnes Rampisela(Hasanuddin University, Faculty of Agriculture and Forestry, Soil science department)
    〔ネパール〕Shital Babu Regmee(Department of Water Induced Disaster Prevention)
    〔フィリピン〕Guillerma Jayne T. Atienza(Department of Public Works and Highway)
    〔日本〕綱木 亮介(国土交通省国土技術政策総合研究所)
    〔台湾〕謝正倫(予定:国立成功大学教授)

    ― 休憩(昼食)―  12:30〜14:00

    パネルディスカッション  14:00〜16:50
    テーマ「災害情報の共有化を目指して」
    コーディネーター Roy C. Sidle(京都大学)
    パネリスト 水山高久(京都大学)
    Libor Jansky(国連大学)
    を中心に午前中の講演者や日本に留学している各国の砂防技術者と会場の参加者も含めて討議を進めます。
    閉会式  16:50〜17:00

 (2)意見交換会  17:30〜19:30

 (3)現地見学会(25日) 9:00集合(JR広島駅前)〜13:00解散(JR広島駅前)
視察箇所は広島市内の砂防現場見学(紅葉谷等)でバスを貸切ります。
広島県は全国で最も多い危険箇所を有する県であり、今回の「土砂災害防止法」制定のきっかけともなった災害を1999年に受けています。また、今年の台風14号で被害を出した世界文化遺産にも指定されている宮島の紅葉谷(土石流危険渓流)もあることから、企画しました。

5.参加費
○シンポジウム
   一般会員 5,000円(非会員 6,000円)
   学生会員 1,000円(非会員 2,000円)
○意見交換会費 5,000円
○現地見学会費 4,000円(昼食代含む)

6.主 催
 (社)砂防学会

7.参加申込みのご案内
 (1)申込方法
  シンポジウム・意見交換会・現地見学会の申し込みは、申込書[PDF 13KB] に必要事項を漏れなく記入し、下記宛先までFAXもしくは郵送にてお申し込み下さい。
 (2)申込締切日
  2005年10月21日(金)厳守
  なお、申込人数が100名に達した場合は、締切日前であっても、申し込みを打ち切らせていただく予定ですので、どうぞご了承下さい。
 (3)精算方法
  当日、領収書と引き換えに、現金でのお支払いとなります。
 (4)注意事項
  まことにお手数ですが、宿泊・航空等の各種手配は、お客様ご自身で手配していただくようお願い致します。

7.お申込み・お問い合わせ先
 社団法人砂防学会 国際部会 岡本、野間
〒102-0093 東京都千代田区平河町2−7−5
 Tel:03−3261−8386  Fax:03−3261−5449
 E-mail:noma@sabo.or.jp