平成28年熊本地震に係る土砂災害
第一次緊急調査団報告会を実施しました

公益社団法人砂防学会

 公益社団法人砂防学会では、平成28年熊本地震発生の翌日の15日から17日の間、先遣調査を行った結果、大規模な斜面崩壊や地すべりが発生し、人的被害が発生していると判断し、石川会長を団長とする緊急調査団13名を4月22〜24日の間、現地に派遣いたしました。

 緊急調査であり、限られた資料と期間ということから、緊急的な課題である今後の強い余震や梅雨期等の降雨による土砂災害の発生の 危険性や救助活動での二次災害の危険性を中心に調査を行いました。

 今回の調査成果について平成28年4月27日(水)14時から砂防会館別館3階会議室「霧島」で報告会を実施しました。

 石川芳治団長(砂防学会会長:東京農工大学大学院教授)の総括報告及び第1班の報告のあと、寺田秀樹会員(国土防災技術(株))からの第2班の報告、山下伸太郎会員((株)建設技術研究所)からの第3班の報告を行いました。

報告に使用した資料は以下の通りです。

  1. 総括報告・第1班報告
  2. 第2班報告
  3. 第3班報告

また、学会としては今後も今回の災害を教訓にした地震による土砂災害危険箇所の選定手法と対策手法の開発に 関する調査を含め(表−1「今後の課題」参照)、今後数次にわたって現地調査を行う予定です。

●表-1 今後の課題

  1. 緊急的課題
  2. 大規模な土砂災害発生個所の今後の危険性の把握(人命、人家、公共施設等に対する危険性、拡大の危険性の把握)
  3. 二次災害軽減のために必要な緊急対応 
  4. 短期的課題
  5. 既存施設の効果の強化
  6. 今後の必要な調査・研究と対策方法の検討
  7. 中長期的課題
  8. 地震による土砂災害危険区域図の作成手法の開発
  9. 火山地域における地震による土砂災害危険図の公表
  10. その他の地域における地震による土砂災害危険図の公表
  11. これらを進めるための研究体制の強化

■問合せ先:公益社団法人砂防学会 事務局 杉浦 


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