公益社団法人砂防学会 長野県南木曽町土砂災害緊急調査団の発足

 

                 平成26年7月17日                 
(公社)砂防学会 土砂災害緊急調査委員会
委員長 井良沢道也(研究開発部会長)

 

 台風8号により、2014年7月9日に長野県南木曽町読書の梨子沢では集中豪雨により土石流が発生し、多数の人家やJR中央線、国道19号が被災し、死者1名を出すなど大きな災害となった。流域内にはまだ不安定な土砂が残っており、今後の二次災害の危険性もある。同地域は昭和41年にも大規模な土石流が発生し、南木曾災害として呼ばれている。その後、国、県で土石流対策を積極的に進めてきている。今回、同じ地域で土石流災害が起こっており、この原因や対応を調査することにより今後の土石流対策に重要な知見を得ることができる。

 公益社団法人砂防学会は、今回の南木曽町における土石流災害の発生・流下・氾濫堆積実態を解明するとともに、災害の発生実態、防災施設の効果等を明らかにすることを目的として「長野県南木曽町土砂災害緊急調査団」を組織して調査を行うこととした。この調査により今後の我が国の土砂災害対策にとって重要なデータおよび知見を得ることができると期待される。

 現時点での調査団のメンバーは以下のとおりであるが、今後、メンバーの追加があり得る。

公益社団法人砂防学会 長野県南木曽町土砂災害緊急調査団名簿(敬称略、順不同)

調査団長:平松晋也(信州大学)

福山泰治郎(信州大学)、山田孝・沼本晋也(三重大学)、権田豊(新潟大学)、今泉文寿・逢坂興宏(静岡大学)、中谷加奈(京都大学)、松本直樹(国土技術政策総合研究所)、藤村直樹(土木研究所)、加藤誠章(砂防・地すべり技術センター)、島田徹(国際航業)、松尾新二朗(日本工営)、西尾陽介(八千代エンジニヤリング)、吉野弘祐(アジア航測株)

計15名


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