公益社団法人砂防学会 伊豆大島土砂災害緊急調査団の発足

平成25年10月25日

土砂災害緊急調査委員会
委員長 藤田正治(研究開発部会長)

 

 2013年台風26号により、伊豆大島では24時間雨量が800mmを超える豪雨に見舞われ、10月16日の未明に大島町元町を流れる大金沢では大規模な土石流が発生し、多数の人家が破壊され、死者・行方不明者は40名を超えた。大金沢は三原山の西部の山麓を流下する渓流であり、上流部の斜面では、多量の降雨により、火山灰からなる表土層が崩壊して土石流となり下流の集落を襲った。また、土石流とともに多量の流木が流下し、これが下流での被害を拡大させた。今回の伊豆大島における土砂災害は最近でもまれにみる大規模な土砂災害であり、また、活火山の火山灰堆積層の表層崩壊による土石流という特徴を有している。

 公益社団法人砂防学会は、今回の大島における土砂移動現象の発生・流下・氾濫堆積実態を解明するとともに、災害の発生実態、防災施設の効果等を明らかにすることを目的として「伊豆大島土砂災害緊急調査団」を組織して調査を行うこととした。この調査により今後の我が国の火山灰堆積地での土砂災害対策にとって重要なデータおよび知見を得ることができると期待される。

 現時点での調査団のメンバーは以下のとおりであるが、今後、メンバーの追加があり得る。

 

 

公益社団法人砂防学会 伊豆大島土砂災害緊急調査団名簿(敬称略、順不同)    

調査団長;石川芳治(東京農工大)

 

藤田正治・中谷加奈・堤大三(宮田秀介)(京都大学)、土屋智・牛山素行・今泉文寿(静岡大学)、執印康裕(宇都宮大学)、西本晴男・堀田紀文(筑波大学)、地頭薗隆(鹿児島大学)、権田豊(新潟大学)、白木克繁(東京農工大)、蒲原潤一・林真一郎(国土技術政策総合研究所)、森田耕司(土木研究所)、大丸裕武(森林総合研究所)、松尾新二朗(日本工営)、池田暁彦・加藤誠章(砂防・地すべり技術センター)、柏原佳明・青木規(アジア航測)、飛岡啓之(パシフィックコンサルタンツ)、西尾陽介(八千代エンジニアリング)、島田徹・小野寺智久・宮田直樹(国際航業)、鈴木崇・川上誠博(パスコ)、岩佐直人・池田武穂(日鉄住金建材)  計31名


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