平成17年9月4日から7日にかけて台風14号は大型で強い勢力のまま九州に上陸し、前線の活発化により記録的な豪雨を各地にもたらしました。台風14号による総雨量(4日午前0時〜8日午前9時)は、宮崎県日之影町で1201ミリを記録するなど、平年の1カ月分の降水量の倍以上降った所が14地点もありました。このため、全国で土砂災害が122件(土石流35件、がけ崩れ78件、地すべり9件)、人的災害:
24名(死者17名、行方不明者5名、負傷者2名)、家屋損壊: 97戸(前回32戸、半壊23戸、一部損壊42戸)など甚大な被害が発生しています(平成17年9月9日16:30現在 国土交通省砂防部調べ)。
このようなことから(社)砂防学会では,この豪雨で生じた土石流やがけ崩れなどの土砂災害の実態把握とその特徴を明らかにする目的で,特に土砂災害で大きな被害の発生した九州・中国・四国地方において、砂防学会調査団(台風14号による土砂災害調査団(仮称))を構成し派遣することにしました。第一回目の調査に引き続き、第二回調査を以下の行程で実施します。
1.名称
平成17年台風14号による土砂災害に関する調査団(仮称)
2.団員構成
現在の団員の構成は以下の通りです。今後、追加変更の可能性があります。
団長 谷口 義信 宮崎大学農学部教授
団員 下川 悦郎 鹿児島大学農学部教授
大村 寛 九州大学農学研究院教授
日浦 啓全 高知大学農学部教授
笹原 克夫 高知大学農学部教授
海堀 正博 広島大学総合科学部助教授
久保田哲也 九州大学農学研究院助教授
清水 収 宮崎大学農学部助教授
地頭薗 隆 鹿児島大学農学部助教授
寺本 行芳 鹿児島大学農学部助手
寺田 秀樹 (独)土木研究所 土砂管理研究グループ長
内田 太郎 国土技術政策総合研究所研究官
落合 博貴 (独)森林総合研究所治山研究室長
吉田 真也 (財)砂防・地すべり技術センター
3.第二回目の日程
現地調査日程:9月15日(木)、16日(金)
調査地:宮崎県高千穂町
4.これまでの調査実施の概要
・第一回調査 9月10日(土) 鹿児島県垂水市