特集「土砂災害対策施設とその効果」に関する原稿募集について

砂防学会誌　編集委員会

　砂防学会誌で特定のテーマを設定し，最新の研究成果をまとめて掲載する「特集号」企画に対して，会員の皆様からは多くの論文等の投稿をいただきありがとうございました。そこで，続く第三回目のテーマを設定し，これまでと同様に掲載論文等を募集することになりましたのでお知らせいたします。
　第三回目の特集テーマは「土砂災害対策施設とその効果」です。近年，土砂災害対策に対する社会ニーズの多様化，少子高齢化，環境の内部目的化等から，ハード対策である土砂災害対策施設およびその工法には，安全を確保しつつ，コスト縮減，渓流環境や景観への対応等が強く求められています。また，設計法では対策施設に対する要求性能を満たす性能設計法へ転換が始まっています。一方で治山・砂防事業の施設計画においては施設の機能や効果の合理的な評価手法が求められています。そして，最近，生態系の保全効果が高く，再生産可能で，環境に対する負荷の少ない木材（とくに間伐材）を土砂災害対策施設の材料として積極的に用いようとする動きも始まっています。そこで，本特集では土砂災害対策施設の効果等を検討し，新たな構造物・工法，設計法，構築材料（木材を含む）について考えます。そして，土砂災害対策施設効果の評価手法の課題と改良に向けた検討事例について整理したいと思います。「土砂災害対策施設とその効果」に関して多くの会員の皆様からの積極的な投稿をお願いする次第です。

□　募集原稿の種別：論文，研究ノート，報文，技術ノート，総説
□　原稿投稿締切：２００９年７月３１日(金)
□　執筆要領等：学会誌６２巻１号における「投稿規定」および「執筆要領」による
□　発刊予定：第６２巻６号（２０１０年３月発刊予定）
□　その他：学会誌投稿票の（１１）その他の欄に，『特集：「土砂災害対策施設とその効果」』とお書き下さい。
□　注意：発刊予定号の入稿期限までに原稿が掲載可とならない場合は，特集号発刊後の別号に掲載されることとなります。