平成19年度砂防学会ワークショップ(若手助成)開催のお知らせ
「林床の裸地化した森林流域内における土壌侵食の空間分布特性の実態把握」

主催者 南光 一樹(筑波大学大学院生命環境科学研究科)

 

1.目的・意義・ねらい
 森林施業が十分に行き届いていないヒノキ人工林やシカ食害の激しい森林地などで,下層植生の消失による林床 の裸地化が進んでいる.そのような森林では,地表面への雨滴衝突が起こるため土壌侵食・浸透能低下が発達し, 表土保持・水源涵養などの森林の公益的機能が十分に発揮されない恐れがある.
 土壌侵食は,降雨の持つ侵食能(降雨強度・継続時間・エネルギーなど)・土壌特性・傾斜・植生被覆などの影 響を受ける.侵食土砂量や浸透能を推定するモデルは,既往の農地で土壌侵食研究から多数得られている.しかし 農地に比較して森林地では,土壌侵食に関わる各要素の空間的なばらつきが大きいため,既往のモデルを単純に適 用するだけでは土壌侵食現象の把握は難しい.
 本ワークショップでは,森林内の土壌侵食現象の研究者や,土壌侵食に関わる要素の空間分布のばらつきを評価 している研究者を発表者として招き,林床の裸地化した森林流域内での土壌侵食の空間分布特性を把握することを目的とする.森林流域内での土壌侵食のモデル化に向けて課題を抽出し,今後どのような調査・研究が必要であるのかを確認する.

2.開催日時
 平成20年2月23日(土)13:30〜18:00

3.会場
 筑波大学総合研究棟A1階 公開会議室(110)

4.話題提供者(講演順)
田中延亮(東京大学大学院農学生命科学研究科)
南光一樹(筑波大学大学院生命環境科学研究科)
三浦覚(森林総合研究所立地環境研究領域)
平岡真合乃(筑波大学大学院生命環境科学研究科)
浅井宏紀(筑波大学大学院生命環境科学研究科)
福山泰治郎(農業環境技術研究所)

 詳細は http://nanko-kazuki.main.jp/others/ws080223.php でも公開.


5.参加費 無料

6.参加申し込み 平成20年2月22日(金)12:00までにE-mail(下記参照)にて南光までお申込ください.

7.問い合わせ先/申し込み先
筑波大学大学院生命環境科学研究科
南光 一樹(なんこう かずき)
 〒305-8572 茨城県つくば市天王台1-1-1 筑波大学大学院生命環境科学研究科 環境創生モデリング分野
 電話・FAX: 029-853-6878

8.会場へのアクセス
「筑波大学中央」バス停下車
詳しくは,筑波大学ホームページ“大学へのアクセスをご覧ください


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