インタープリベント理事会・総会報告
インタープリベント本部副会長 大久保駿((社)全国治水砂防協会)
インタープリベント本部理事:丸井英明(新潟大学)
国際防災学会インタープリベント本部の理事会・総会が,2007年4月20日にクラーゲンフルトのケルンテン州政府水利局において開催されたので議事の概要を報告する。
今回の会議は2007年度第1回理事会と第30回年次総会とを兼ねて開催されたものである。(第28回年次総会時の決定に基づき,2005年4月1日以降は理事会と総会を合同開催。)
議事内容は以下の通りである。
1.会長挨拶
2.議題の確認
3.2006年度第1回理事会議事録並びに第29回年次総会議事録の確認
4.事業報告
5.収支報告
6.監査報告
7.理事,監事並びに事務局長の交替
8.実務家委員会―活動報告
9.インタープリベント2008―実行委員会報告
10.インタープリベント2008―学術委員会報告
11.事務局体制―事務局長補充
12.その他
重要議題は,事業報告とインタープリベント2008に関する案件であるので概説する。
2006年度の事業報告に関しては,独文・英文併記の別冊報告書が配布された。報告内容は,定款変更,ホームページ整備,次回インタープリベント準備作業,関連行事(ヨーロッパ洪水会議,ドラウ川/ガイル川現地視察会,アルプス地域気候変動プロジェクト,南チロル気候変動専門家会議,インタープリベント新潟シンポジウム,連続性を保持する渓流工事に関する出版,2006年ミュンヘン砂防行政官サミット,各種会議記録)を含んでいる。
なお,2006年9月に新潟で開催した国際シンポジウムに関しては,その他の議事の部分で報告を行い,特に会長より高い評価と感謝の言葉を頂いた。
次回インタープリベント大会は2008年5月26日〜30日にオーストリア最西部フォアアルベルク州のドルンビルンでの開催が決定している。発表論文に関しては拡張アブストラクトの募集が締め切られ学術委員会で査読が実施された。投稿総数は236編あり,12編を除いて受け付けられた。審査の結果約半数が本論文の投稿を認められた。本論文の査読を経て約40編程度が大会で口頭発表の対象となる予定で,その他はポスターによる発表となる。なお,1日行程の現地見学が28日(水)に予定されており,テーマ別に12コース設定されている。また,砂防行政官サミットは最終日の30日(金)に予定されている。会議は30日午前中で終了し,午後から31日,6月1日にかけてポスト・コンファレンス・ツアーが予定されている。
行政官が共通のテーマで情報交換,議論する場である行政官サミットは,インタープリベント会議に合わせて4年に1度開催されてきた。2008年はオーストリアの農林省砂防部長マリア・パテックが召集人になる事が決定された。
(社)砂防学会の「国際防災学会インタープリベント委員会」を解散し,2007年4月,(社)全国治水砂防協会内に設置した砂防国際交流センターにおいて「環太平洋インタープリベント協議会」を組織して,インタープリベントに関する事項を運営する事となった。
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