砂防学会北海道支部

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平成27年6月30日北海道支部総会

支部長あいさつ

【新支部長挨拶】

 平成27年度の総会において南前支部長よりバトンを引き継ぎました、北海道大学国土保全学研究室の小山内です。どうぞよろしくお願い申し上げます。

 昨年6月に発足し、約1年が経過した砂防学会北海道支部ですが、その間にも平成26年9月11日の豪雨によって支笏湖周辺で発生した土砂災害に対する調査を実施しています。支部設立の目的のひとつには、「災害時の調査等を迅速に行い、関係機関に適切な情報提供を行う」ことがあったわけですが、早速、出番が訪れたということになります。また、北海道開発局と災害調査に関する協定も結び(4学会支部連名)、災害対応の体制も整備されました。「専門家」が必ずしも多くはない土砂災害分野にあって、我が国の災害リスクが高まっているとの指摘もあることを考えると、砂防屋の役割が益々重要になってくることを肝に銘ずる必要があると思います。

 一方で、その役割を担う技術者の育成も急務であり、技術講習会の開催、若手技術者研修会の後援など、人材育成の活動も立ち上がっています。学会への参加者を増やすことが社会貢献につながると考えられます。北海道という少し特別な風土を持った地域において、本学会の支部活動は社会のニーズに的確に応える有効な手段だと思われます。

 土砂災害防止・軽減の目的を最大限に果たせるよう、産・官・学のメンバーの力を結集させて行きたいと思っております。どうぞよろしくお願いいたします。

小山内支部長

平成27年6月
砂防学会北海道支部支部長
小山内 信智
北海道大学大学院農学研究院国土保全研究室
突発災害防災・減災共同プロジェクト拠点)